結衣なら…
こんなに我儘で自分勝手で、人の想いにさえ耳を貸せないような子どもの私だけど、結衣なら受け止めてくれる気がした。
現実世界の親友にも、
現実世界で初めて恋をした人にも、
産み育ててくれた両親にも、
言えることができなかった、私の想いを結衣なら聞いてくれる気がした。
私だってね、
不登校でいることがこのままいいこととは思っていない。
でもね、怖いのー…
受け入れてくれる人がいない世界に戻るのが。
誰も味方なんていない、そんな世界に戻るのが怖いの…。
でも、どうにかしたい、その思いだってあるー…
ただ、キッカケが欲しい。
自分が進むべき道を教えてくれる人が、一緒に考えてくれる人が欲しい。
結衣は、結衣なら。
その役が出来る、妙な自信があった。

