王様とうさぎさん

 清香は無言で自分を見ていたが、突然、

「私、あんた、嫌い」
と言うと、そのまま言ってしまう。

 えっ、ちょっと、と思った。

 雨は降っていない小春日和の丘。

 何故か、彼女だけがびしょ濡れだった。