王様とうさぎさん

「じゃあ、月曜から、此処に泊まれ」

 えっ。

「いいですかな」
と何故か家人の方が事後承諾になる。

「はは。
 莉王さんがお厭でなければ」
と太郎が笑った。

 お厭です、と莉王は愛想笑いの混ざった引きつり笑いを浮かべる。

「じゃあ、明日からってことで」
と及川がまとめたとき、允の母、由莉子(ゆりこ)が酒と軽いつまみを出してきた。

「いやあ。
 由莉子さん、どうも」
と及川は上機嫌だ。

 及川が席を立ったときに聞いたところによると、及川は若い頃、允の母親に憧れていたらしい。

 まあ、綺麗な人だもんな、と偽の姑を眺める。

 いや、偽の姑という言い方も変だが、自分が偽の嫁なので仕方がない。