【完】いいかげん俺を好きになれよ


朝方少し降った雨が水たまりで残っていた。


サンダル姿でそれを踏まないように気をつけて歩く。


するとあっという間にアユの家に着いた。


…いつ見ても立派な家。



やばい、なんか緊張してきちゃった…。



インターホンを押すか押すまいか、それとも電話で呼び出すか。

迷っていたところだった。


ちょうどあたしの後ろを自転車が勢いよく通りすぎて……



「…っきゃっ!?」



ーーバシャッ!!



思わずヒールのサンダルのせいか、バランスを崩して地面に前かがみに倒れこむ。


そしてあろうことか目の前の水たまりに思いきり膝をついてしまった。



「……っ…、

いったぁ……」