「……………?」


……おかしい。


さっきまで立てなかったはずなのに…。


私…立ってる。


防衛本能?


逃げなきゃって…何も考えられない頭が、必死に訴えかけてくる。


グチャッ…グチャグチャ…ッ…。


まだ、音は続いてる。


今のうちに…!


机を震える足でなんとかすり抜けて、扉を目指す。


その間も、グチャッ、バキッ、と嫌な音がしていて…心なしか、さっきよりも激しくなっている気がした。


―――ガラッ!!


扉までたどり着いた。


これで…逃げれる…!