隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。



シャワーの水で洗剤を洗い流そうと手を伸ばしたとき、



「あ、いい匂い」



お風呂場まで漂ってきた美味しそうな匂い。



この匂い、知ってる。



いつもお母さんが作ってくれる料理。



もしかして今日の夜ご飯……



お母さんの得意料理で、私の唐揚げの次…



いや、同じくらい大好きなあの料理……



「…ぎゃあー!」



あーあ。



またやっちゃったよ、私のバカ。



「おい、次はどうした…!って」



この状況を理解した宙は、腕を組んで呆れていた。



そうですよね、流石にその反応になりますよね。



だって、本当にバカすぎる。