「あぁ、そうですか。無駄足だったわ。くれぐれも気をつけて、バカ茉奈ちゃん」 バカにしたような目で私に手を振って台所へ戻っていった宙。 もう、本当大ッ嫌い! この数時間でどれだけストレスになってるか……! まぁ、今のは流石に私の不注意だしね。 気をつけよ。 それから足元に気をつけながら、隅々まで洗っていく。 これでも、一応綺麗好きなんだから。 「よし、これくらいでいいかな?」 他に洗い忘れはないはず。 後は流すだけだね。