「ねぇ、重い」 さすがにずっと持っているには辛い重さになってきた。 「ったく、本当力ねーなお前」 「ちょっとは気遣いってものできないわけ?」 「お前に気遣いとか必要ねーだろ」 はぁ? ありえない……本当にありえない! やっぱり大ッ嫌い。 そんなに嫌ならなんで私と一緒にいるわけ? イライラしながら会計をする宙の後をついていく。 やっぱり後ろ姿はかっこいい。 性格さえ良くなってくれればね、コイツが彼氏でも…… って何考えてるんだろ……。