無事にプレゼント交換をした帰り道。
さらに気温も下がって寒い。
ギュッと手を繋いで歩く。
「今日はありがとう、とっても楽しかった」
「それなら良かった」
宙はとても嬉しそうだった。
そんな宙を見て、私も嬉しくなる。
「あ、茉奈忘れ物」
「へっ?……んっ」
き、キスっ!?
しかも、こんな道端で!?
「こ、これはその、お礼だ」
キスは本当に一瞬ですぐに離れる宙。
すっかり暗いのに、そんな中でもわかってしまうくらい赤くなっている宙。
可愛すぎる……
そんなの反則だ。
宙のバカ。
そんな宙が可愛すぎて、私も触れるだけのキスをした。
「お、お礼だよっ」
キスをすると思った以上に恥ずかしくて、キスした後に後悔する。
「言っておくけど……今日は家に返さねーからな、茉奈」
「えっ?」
甘いクリスマスはふたりだけの秘密。
クリスマス短編 fin.
皆様、メリークリスマス。



