「とっても可愛い。ありがと、宙」 とても可愛いそのネックレスはもう私のお気に入り。 「え?」 「ちょっと貸して。前向いてろ。」 突然立ち上がった宙は私からネックレスを受け取って後ろに回る。 「できた」 宙は私にネックレスをつけてくれた。 私の胸元でキラリと光るネックレス。 「似合う?」 「あぁ、すごく」 「宙にしてはいいの選んだじゃん」 「んだよ、せっかくいい雰囲気台無しじゃねーか」 いいの。 私たちはこれで。 これくらいが私たちにはちょうどいい。 「帰ろ、宙」