隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。



「え、ここ?」



「そう」



着いたのは、私たちが来るにはちょっとおしゃれなお店だった。



なんか……緊張する。



「なんでそんなロボットみたいなわけ」



「そりゃ緊張するじゃん!こんな高級そうなお店……」



「別に高級料理店とかじゃねーから安心しろよ。まずそんな所に高校生の俺らが行けねーし」



「……そっか」



なんだかほっとした自分もいるけど、なかなか緊張は取れなかった。



この緊張は……



お店の雰囲気もあるけど、それよりもいつもよりちょっとだけかっこよく見える宙に緊張してるのかな?



しばらくして料理が運ばれてきた。



「美味しいっ」



「良かった。こっちも食うか?」



「いいの?」



「ほら」



宙は1口スプーンに乗せて、私の口に運んだ。



いわゆる、あーん、てやつ。