隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。




***



「よし、完璧」



宙には王子様の他にほかの役も代役してもらい、最初から最後まで劇の確認をした。



すべてが終わったあと、宙は優しく私の頭を撫でてくれた。



「自信持てよ、茉奈。お前ならできる」



「……っ」



なんだか、宙にそう言われると妙に自信を持つことが出来た。



「ほら、こいよ」



ぼっと立ち尽くしていた私に後ろから声がかかる。



振り向いて私は驚いた。



「は?なんで宙が私のベッドに寝てんのよ!」



ありえないでしょ!



「いいから来いって」



いやいや、もっとありえない!



来いって、一緒に寝ろって?



はい?



バカじゃないの?