隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。



なんてみんな優しいんだろう……



なんか、泣きそう。



みんなの気持ちが嬉しすぎて。



これは頑張るしかないよ。



私たちが1ヶ月近くかけて、みんなで作り上げてきた劇なんだから。



「茉奈ちゃん、宙。俺らも主役のふたり、応援してるから」



「うんっ、頑張ってね!」



最後は大好きなふたりから。



「ありがと、すみれ、たっくん。ふたりも頑張って!みんなで成功させよっ」



「わっ、茉奈ちゃんっ」



思わず私はすみれに抱きついた。



すみれは「苦しいー」なんて言いながらも、嬉しそうに微笑んでいた。



「ふたりとも残るんでしょ?」



「あぁ、学校祭委員の仕事が残ってるからな」