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「───できた!」
日も暮れ始めた頃、そんな歓声の声が上がった。
長々とかかってしまった準備も終わり、綺麗に装飾された教室を見渡してみんなが喜びの笑顔を浮かべる。
「…それで、肝心な劇なんだけど」
喜びをみんなでかみしめた後、リーダーが話し始める。
楽しい準備の時間で忘れていた。
明日は私の大舞台。
「これまで、たくさん練習してきたし、昨日のリハもなかなか良かった。練習と同じように、それ以上に楽しんで頑張りましょう!」
そんなリーダーに続いて、みんな「おーっ!」と手を高く上げて答えた。
リーダーの話も終わり、「また明日」と帰っていくクラスメイトたち。
「茉奈ちゃん、明日頑張ってね!」
「すっごく演技上手になったよ!明日は舞台袖で応援してるねっ」
帰り際に、声をかけてくれるみんな。
それは女子だけじゃなくて、男子からも応援の声を受けた。



