「それじゃあ、茉奈ちゃんもらっていくねーっ」
「うん。俺たちも部屋行こうと思ってたし」
「なっ」と竜也に言われ、反射的に「あぁ」と答える。
「えっ、ちょっとすみれ!」
茉奈が抵抗する間もなく、すみれに連行されていった。
「じゃ、部屋行くか?」
すみれと茉奈がいなくなり、静まったリビング。
そこに俺らふたりだけ。
「んー、別にここでもいいんじゃない?」
俺たちも部屋行こうと思ってた 、なんて言ったのは誰だ。
まぁ、俺はどこにいてもいいんだけど。
部屋に行ってもいいが、今じゃ俺の物で生活感溢れてるしな。



