隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。




***



それからあっという間に時はすぎて風呂あがり。



さすがに何もやらないのは申し訳ないと思ったのか、後片付けは竜也とすみれが手伝ってくれて早く終わった。



「茉奈ー」



「うん、待って」



いつものように、ドライヤー片手にソファーに座って茉奈を呼ぶ。



風呂あがりで髪を濡らし、シャンプーの匂いを漂わせた茉奈が目の前に座る。



熱くないか と温度を見ながら茉奈の綺麗な髪を乾かしていく。



………。



なんだよ、この視線は。



チラッと茉奈から目をそらし、横を見ると、ニヤニヤと口元を緩めながら俺たちを見るふたりの姿があった。