隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。




***



「ふふっ」



こ、怖い…!



ご飯も終えて、お風呂にも入って、寝る支度ができた私たちは、すみれは私の部屋に、たっくんは宙が今使っている部屋に分かれた。



───まではいい。



私の部屋に来てからすみれは、ずっとニコニコしてるんだ。



そんなすみれは、まるで小悪魔のよう。



「な、なに、すみれっ」



恐る恐る問いかける。



「詳しくお話聞かせてよ、茉奈ちゃんっ」



「お話って、何を……」



「何って決まってるじゃん!茉奈ちゃんと碓氷くんのお話だよー」



私と宙の……



そんな話聞いて、何が楽しいのだろうか。