隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。



「白雪姫ーっ」



「嫌だよお」



小人たちが泣き続け、森の動物たちが出てくるラストシーン。



ん?待てよ?



ラストシーンという響きに思考が止まる。



ラストってことはあれだよね?



白雪姫が目覚める。



王子様からのキスによって。



無理無理無理無理っ!



絶対無理!!



時間が止まってしまえと願っても、止まることはない演技。



「可哀想な白雪姫…」



悲しげなこの王子様のセリフがキスの合図。



薄目を開けると近づいてくる宙の顔。



顔を背けたい……



けれど真横から感じるリーダーの視線。



避けたら怒られる!
でも耐えられない!



心の中で葛藤する。