隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。



「うん。お腹いっぱいになるよ?茉奈ちゃんはたくさん食べれてすごいなぁ。すみれもたくさん食べれるようになりたい」



本当に思ってるのかな……?



それならやめておいた方がいいと思う。



せっかく可愛いすみれが私の影響で……



だめ、だめだめ、そんなこと!



「おーい宙?起きろって。もう昼だぞ?」



隣から聞こえる宙を起こすたっくんの声。



かなり強めに揺すっているみたいだけどなかなか起きる気配はない。



いつもなんだ。



宙は寝起きがとても悪い。



「あ、たっくん!たっくんも一緒に食べよー?」



そんなたっくんに気づいたすみれは、真っ先にたっくんに声をかける。



これはいつもの日課。



「あーいいよ?茉奈ちゃんもいいかな?……宙もいるけど」



私のことを気遣ってか、チラッと宙を見て言うたっくん。