6月28日


「うわぁぁぁ!すごーい!」
目の前に広がるのは一面の赤い花。
真っ赤で愛らしいその花は健気に咲き誇っている。


「お母さん!すごいねこれ!お家のお庭に、こーんないっぱいお花が咲いているなんて!このお花なんて言うの!?どーして今まで教えてくれなかったの!?」


「ふふっ喜ぶと思ったわ。これはゼラニウムって言ってね今の時期に咲くのよ。綺麗でしょう?今日はね、特別な日だからロンに見せてあげようと思ってね。」


「特別な日?」

「そう、特別。ロンに大事なお話があるの。」


「? なんだろ…?私何も悪いことしてな…あっ、もしかしてバラ飾ってあった花瓶割っちゃったこと!?それとも本読んでる時ジュースこぼしちゃったこと!?」


「………ロン、後でゆっくり話しよっか?」

「あ、えと…」

「まあそんな事今はいいの。……ロン、









貴方は女王になるのよ」


「……………えっ!?」