帰り道、 真っ直ぐ帰る気になれなかったのか 彼女はある場所に向かった。 彼女が小さい頃から大好きな 〈秘密の花園〉 たくさんの木々や花たち。 小さな動物がいる場所。 その持ち主だった どこの誰かわからぬおばあさんが 毎日のように通っていた彼女に この場所を譲ったのだ。 だから今は彼女だけの花園。