5月。 春の暖かい風が吹く。 その風が、私の髪と、先生の髪を 同時に揺らした。 それだけのことがすごく愛しくて。 昨日よりも大きく積もった私の『好き』を、 5月の風が少しだけ、 背中を押してくれる気がした。