新歓開始時間に、第一席となる新会長がいない…



それ自体が、酷い反感を買い、新たな”Q"派を生むことになるんだと柊が言った。




「ここも開かねえのかよ…クソッ!」





そう悔しそうに言った、その直後。




「おーーい!


ここの扉が開いてたー!!」





「う、ウソ!?」





ナミ達が…あいている扉を見つけたらしい!


振り向くと、その扉は他の扉とは見るからに違った。



豪華で大きな扉が立ち並ぶ中、その扉だけ50cmほどの高さで。石壁に取っ手がついているようなやつ。




視力はどちらとも1.5以上ある私だけど、よーく見なきゃその扉が扉じゃない、ただのなんの変哲もない壁に見える。



ナミ達は「先に行ってるよー!」というと、その扉の奥へ消えて行った。




「俺たちも行くぞ!」



「りょーかい!」



「分かりました」




結構な全速力で走っても…100mもあるのだ、遠い!!




扉は開いたままだけど、もうその奥に人影は見えない…2人も急いで行ったんだ。






やっと体力がなくなる前に着いて、小さな扉をくぐる。




けど…その奥は、ありえない光景が広がっていた。





「ココって…」