メガネ先輩の移動魔法で7番街の外れにある小さな森へ。




ここに…シロさん曰く"クマちゃん"が現れたらしいけど…




…絶対強いし凶暴だと思う。




今から周りに気を配っておかないと。




遅れて到着したシロさん。ちょっとメガネ先輩を睨んでるけど、メガネ先輩は素知らぬ顔。



…何気に仲は良いのかな。



…でも今回はどうして急に"クマちゃん"が?



最近の仕事でいろいろな魔物と呼ばれるこわーい動物を見てみたけど、初めてかも。クマちゃんは。




「メガネ先輩、なんでクマちゃんって分かったんですか?」



「いや、本当に魔物なのかは分からないんですけれど。

この森に最近クマの足跡が多く見られるようになって、ついに1時間ほど前に被害者が出たのです。


しかし被害者は『あれは絶対に自然の動物じゃない』とか言い張ってて、まあ魔物の危険性が高いということで来たのです」




「へー…半世界にもかわいい動物はたくさんいますもんね」




「それ以上に凶暴な魔物がたくさんいますけれど」




…それを言っちゃいけないよ、メガネ先輩。



私も恐ろしく思ってるんだから、この世界の魔物は。




メガネ先輩の回復魔法や攻撃力増加魔法で毎回どうにかなってるけど…


管理委員会に所属するのは普通相当な成果をあげなきゃいけないらしく、みんな強いはずなのに死者も少なからず出てるんだよね。




まだ入学して3ヶ月の私が管理委員会に入るなんて、まあ最初は管理委員会の方々にもすっごい心配されましたけど。