学園世界のイロジカル

沙羅は、最後の最後まで、美しかった。




綺麗で、強くて、弱くなんかなくて、




かっこよかった。






「椿。今言ったこと、絶対に忘れちゃダメよ?」





私は強くうなずく。



忘れるわけない。



私にも、似合わないだけだから。




儚く散る?そんなのこっちから願い下げだ。






「ねえ、椿。

私はあなたに…何1つ教えられなかったわ」




そんなことない…




そんなことないよ、沙羅。




私はあなたにいろいろ教わった。






人々が浮き足立って、その様を羨ましそうに見ることしかできなかった春が



沙羅と一緒だと、その輪の中に入り、ステップなんかをしてしまうの。





暑いだけでなんの得もなかった鬱陶しい夏が



沙羅と一緒だと、いくつもの楽しい思い出が詰まったアルバムができてしまうの。