☆土方said☆
天川 氷桜は白だった。
山崎に聞かされて酷い事をしたとおもった。「それから、その子は"㊛"です。」
「はぁ!おんなだぁ!」「はい。産まれはわかりませんが7歳から江戸城下で暮らしていたそうです。15歳になると京へきて
金持ちに雇われ刀を片手に京の治安を維持していたそうです。」
「あの歳でか.......おい、近藤さんたちを集めろ」「御意に」
俺が指示すると山崎は走っていった。
しばらくして「やぁ歳。どうかしたか?」
「近藤さん.....」「副長、失礼します。」
「あぁ斉藤か入れ」「はい。」
それから、しばらくして幹部が全員集まった。「で、どうしたって言うんですか?
土方さん。あの子がなにか吐いたんですか」「.........そうだな。」「え?」
「いや、吐いたと言うより.......あいつは白
だった。今山崎が治療をしてくれている。」「......白....だと。」「うむ、それは酷い事をしてしまった。いくら男児といえど子供
だからな......。」「心に傷が残るかも知れませんしね。」「確かに山南さんの言うとおりだ。けどよぉ、体の傷は男の証ってで.......。」「女なんだ。」俺は、彼女が女であると伝えた。みんな分けがわからないといった顔をしていた。
「おん.......な....だと。」「歳!それは
誠なのか!」「あぁ。」
「だとしたら......」「体の傷が一番心の傷に
なるかもしれない。」
皆の間に最悪の空気が流れる。