「ほら君もさもう吐いたら?」
「何言ってんだよ総司。今までそんなこと言っても吐かなかったじゃないか。」
彼らの会話さえもどうでもよく感じる。
ほんとに、疲れたと感じる。
意識が飛びそうになった寸前蔵の扉が開いた。「どうだ。吐いたか?」
「土方さん。..........全く。」
「そうか」土方と呼ばれた男はあの日の
男だった。「なら仕方。俺がする。」
「あ〜あ。君も災難だね早く吐いとけば土方さんの拷問なんてうけなくても良かったのに。」総司と言われた男にそう言われた。

3日後
暗い蔵の中にそっと光がさした。
この3日間光を見ることはなかった。
実際土方の拷問は酷かった。
どうして私がこんな目にあっているのかわからなかった。 傷だらけになった体の痛みを感じながら、何を恨んでいいのやらわからなかった。あの時のあいつが私に聞けと言わなかったらこんな事にはなっていなかったのかもしれない。 いや、それ以前に家茂兄さんの母上、諒承院(リョウショウイン)
が私を城から追い出さなければ.........
考えても仕方ないことが頭をよぎる。
「土方さん。」 いつか聞いた声が聞こえる。あぁ。山崎とかいう奴の声だ。
「その、天川 氷桜について調べました。」「.....どうだった。」「はい.....非常に申し上げにくいのですが........その子は"白"です」
「っっっ!!!」
私は白?あぁやっとわかってもらえたんだ。そう思うと私は意識を手放していた。