通常通り仕事する。


 また時が流れ、その週も土曜になった。


 連日、都内は晴れたり曇ったりで、何かと物憂い。


 普通に出勤し、一課のフロアで庶務をこなす。


 橋村もいた。


 互いにいろいろあるのだが、そう気に掛けない。


 慣れているからだ。


 あまり言い合うこともなく、黙って仕事する。


 正午になると、揃って食事を取り、その足で地下駐車場へと向かった。


 車を出す。


 相方が助手席に座ったまま、


「梶間さん、事件捜査進むと思います?」


 と訊いてきたので、