それまでの辛抱だと思っていた。


 永遠に続く冬などない。


 いつかは雪も氷も溶けてしまう。


 そんなことを考えながら、街を歩いていた。


 缶コーヒーは飲み終わった後も、熱が手に残る。


 ほんのりと。