心労だ。


 殺しを扱うとなると、どうしても負荷が掛かってしまう。


 相方もそれは感じているようだった。


 庶務の前に、エスプレッソのコーヒーを一杯淹れて飲む。


 眠気を振り払って、仕事に臨んだ。


 午前中はパソコンに向かって仕事をし、午後からは南新宿に行く。


 毎日その繰り返しだった。


 その日も普通に庶務の後、食堂で昼食を取り、そのまま地下駐車場へと入っていく。


 車両を出した。


 いつも使っている覆面パトカーだ。


 緊走時、車上に赤色灯を置き、警察車両へと変貌する。


 確かに新宿は雑多な街だ。


 通りは人間が多いのだし……。