相手に疑問をぶつけながら、体を守る行為をする。


「失礼だな。

それによ、ここは寝る所じゃねんだぞ。


こんなクーラーの効いている所で、そんな薄い格好していたら、風邪引くぞ。

ほれ、着るか?」



嫌みったらしく言ってきたかと思えば、心配して服を一枚貸してくれた。


しかも今まで自分が着ていたやつを。



「いらない」


それを私は冷たくあしらう。


そして時計を見ると、あれから二時間経っていた。


「帰らなきゃ」


私はそう言い、荷物を片付ける。


「じゃあ俺、送ってく」


彼のセリフに横目を流した。


「良いよ、別に。

そんな遠くないんだから」


誰が夜道にコイツと歩くか。


何されるかわかったもんじゃない。