閉めたドアの奥で、相手が溜め息を吐いてるのも知らず、部屋に戻る私。


しっかり勉強してから、寝ることにした。



勉強している時自分の体のどこかから、フワリとタバコの臭いが香った。

 
 これは神崎さんから染みた臭い。


きっと私が入浴してる時にでも吸ったのだろう。


さっき彼の部屋にいた時は、全然気にならなかった。



多分照れてそれ処じゃなかったのだろう。


今更気になるようになるなんて...。


私も神崎さんを少しずつ、少しずつ好きになっているんだ。