祥子の目の前には若い男が数人・・・。

そして義兄の声が響き、男たちは祥子の服をはぎとっていく。


「や、やだ・・・私どうなるの・・・助けて、お義兄さん・・・。」


全裸状態の祥子の前に母の姿があらわれ、男たちは母を襲い始めた。


「お・・・かあ・・・さま・・・。どうし・・・て・・・」


そこで祥子は意識をなくし、気がついたときには佐伯貴文と雪貴の姿があった。

2人は母の志奈子と何かを話していたのを記憶している。



「あ、あちゃぁ・・・思い出しちゃったんだ。
じゃあ、もう私と関係をもっても問題ないはずだ。いいね。」



「い、いや!私は・・・。」



「君が男をもう知っていても、私はかまわないっていってるんだよ。
だからおとなしくして・・・。」



「いやぁ!誰か・・・助けて。」



祥子がドアの方へ逃げた拍子にドアが開き、祥子は強く受け止められるように抱きしめられた。


「いいときにもどってこれたみたいだね。
かわいそうに・・・。」


「あっ・・・雪貴様。
今日は夜にお帰りでは?」


「君たちの行動がちょっと気になってね・・・早く切り上げてきたんだよ。
おかげで祥子の純潔を守れたというわけさ。」


「じゅんけ・・・ぇ?」


「環、おまえには詳細は話してなかったけどな、彼女は男たちに服は脱がされたけど、レイプはされてないんだ。
美しい母親が娘を必死に助けたからな。」


「わ、私は・・・襲われてない?」


「まだ疑っていたのかい?
俺は何度も君はきれいだといったはずなのに・・・。」


「私・・・そんな言葉なんてもう・・・きこえなくて。」


「祥子、記憶がもどってからやっと俺と会話できるようになったんだね。
記憶がない君とは話せたけど・・・俺は君が追っかけてくれないのがずっとさびしかったよ。」


「私は・・・もう追いかけるなんてできない立場だとばかり思ってたから。」


「そっか・・・で、君は環をクビにしたいかい?」


「ぬぉ!!!そ、それは・・・」


「三枝さんは勉強も教えてくれたし、優しいです。
だから許してあげて。」


「祥子・・・。仕方ない。
そのかわり、これから君の勉強は俺が全部みてあげるからね。
環はボディガードとして雇っているんだから、きちんと仕事をしてもらうよ。
いいね。環。」


「はっ!す、すみませんでした。」


三枝はあわてて部屋を出ていき、祥子は着物を着なおした。


「すべて思い出したなら、俺と真剣な話もできそうだな。
君をまだこの家から出すわけにはいかない・・・。
それはわかるね。」