…そう。 私は重度の方向音痴。 って、これは本格的にやばいんじゃない? これ以上むやみに動いても、絶対にさらに道に迷ってしまうだけ。 …どうすればいいのか、分かんないよ。 私は自らの失敗に頭を抱え込み、 さらにしゃがみこむ。 とりあえず、これからどうするかを考えなきゃ…!! そう、思っていたときだ。 「君、大丈夫?」 ふと頭上から男の人の声が聞こえた。 驚いて顔を上げてみると そこにはイケメンが立っていました。