「食らえ!」 ピストルなんかじゃない。 正木はキャノンを撃ち込んできた。 至近距離。 障壁に、凄まじい衝撃を受ける。 白い光が弾ける。破れない。 オレの障壁は砲弾さえ焼き尽くす。 でも、オレ自身が耐え切れなかった。 障壁を繰り出した格好で弾き飛ばされる。 数段下の通路に叩き付けられる。 受け身を取り損ねた。体じゅうを打った。 無理やり立ち上がる。 鈴蘭が叫ぶ。 「煥先輩っ! 大丈夫ですかっ!?」