赤いエスプレッソをのせて





戦争を考える。
人が消耗品のように扱われる。

上品も、下品もない。

境のない世界。
代えが利く世界。

現実を考える。
ひとが個人で尊ばれて扱われる。

上品も、下品もある。

境のある世界。
代えが利かない世界。

私はどこにいる?
境のある世界にいる。

私に、境がある?

代えを求められている、私。
私自身を望まれていない、私。

私に、境がある?

人との境が。

他人と、私が違う、尊ばれるべき、境が。

私一個人の所有する、境が。

私の境は、いつも、儚い。

それは私がそう思っているせい?
それともみんながそう思うせい?

私にはわからない。
でも、境がほしいと思う。

私を一個人と認めてくれる、私が一個人として所有する権利がある、境が。