病むほど君に依存してる

 それってつまり……私、瑠珂くんにからかわれている、の?


「もう!バカなこと言わないで!」


 ムッとして言うけど、瑠珂くんはやっぱり笑顔のままだ。

 はあ。思わずため息を吐く。

 瑠珂くんは、これから本当にこの教室に居座るつもりなのかなぁ?

 先生は、条件付きといえど許可しちゃったけれど、一般的に考えたらありえないことだもん。のちに偉い人たちに怒られそう。

 それに、もしかしたら……瑠珂くんは退学や停学にされちゃうかもしれない。

 自分の本来の教室で授業を受けるように、ちゃんと説得するべきだよね。


「瑠珂くん。あのね、自分の1年生の教室に戻る気はないの?」

「ない」


 うう、さっきと同じように、やっぱり即答された。

 でも、ここで引き下がっちゃダメだよね……!私のせいでこんなことになってしまったのなら、私がなんとかして解決させないと!


「瑠珂くん、退学や停学になっちゃうかもしれないんだよ?」

「別にいーよ。俺には関係ない」


 関係ない……って。


「関係あるでしょ?!自分のことなんだからっ!」


 反射的に立ち上がって大きめの声で言った瞬間、クラスメートたちの視線を感じ、恥ずかしさのあまりに赤面する。

 縮こまるように座り直すが、瑠珂くんはピンときていないのか表情は変わらない。