蟲狩り少女

その時光磨がクリッと首を曲げてあたしの方を見上げて来た。


上目づかいになるその表情は女子全員を虜にしてしまうほど可愛くて、あたしは思わず光磨から一歩離れてしまった。


「なぁ、どうすればいいと思う?」


「と……とりあえず、様子を見てようよ」


これ以上可愛い光磨と一緒にいることができなくて、あたしはそう言うと逃げるように教室へ戻ったのだった。