「なっ、ない! 何にもない!喋ってもいない!」 慌てて否定すればするほど怪しがるはーちゃん。 「デートしたんでしょ?」 「私が好きなのは晴じゃないもん!!」 テンパってしまって、自分が何言ってるかもわからない。 「ふーん、“晴”ね?」 「あっ、う…」 昨日のことを思い出して、更に赤くなる顔。 だめだ、こんなの、こんなの… 晴のこと、好きみたいじゃないか。