「もしかして俺のため?」 なんて冗談っぽくからかう晴に、そうだよ、なんて言えるはずない。 「あ、朝!時間あったから!」 …こんなに焦ってたら、肯定してるようなものだ。 もう恥ずかしくて、ドキドキして、でもこのドキドキすらも嬉しくて。 余裕たっぷりに笑う晴は、ずるい。