最初はただ、俺に興味がないから、どんな子か知りたくて。 興味本位で近付いただけだった。 見た目は派手なのに一途で、 大人っぽい見た目なのにピュアで、 俺のことちゃんと見てくれた。 そんな紗月ちゃんに、ハマったのは俺の方で。 初めての恋かもしれなくて。 でも悔しいから、そんなこと言ってやらない。 紗月ちゃんは俺に、ちゃんとドキドキしててくれればいいんだよ。 髪を撫でて、顔を引き寄せただけで恥ずかしそうに目をそらす紗月ちゃんに、思わず笑みがこぼれた。