これは私が中学の時に体験した本当の話。
後悔はしたくないから、踏み出したのに周りからの
冷やかしが邪魔してイヤな形でしか貴方への気持ちが
伝わらなかった。それでも優しい貴方に惹かれていった。
私の本当の初恋の話。
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綺音「えっ!!また僕の隣なの!!」

離稀「うっせ、俺もイヤだっつの」

綺音「それはこっちの台詞!」

自分のことを僕という女子は恐らく、この学校に僕しかいない。
柳原中学2年生、只今キラキラ青春真っ只中の佐藤綺音(さとうあやね)しか。

舞子「あっ綺音!ヨロ~」

綺音「舞子、ヨロ~」

前の席になったのは、クラスのまとめ役の小倉舞子(おぐらまいこ)。

舞子「あっ隣凌駕じゃん。」

凌駕「おう」

斜め前の席は山岸凌駕(やまぎしりょうが)。クラスの頭脳ともいえるほどの天才だ。

舞子「あれ?璃稀は移動しないの?」

離稀「また同じ席引いた・・・・」

綺音「右に同じく・・・・」

凌駕「運命だなw」

2人『凌駕、それはない。』

舞子「仲良しだね~」

2人『舞子、それもない。』

中2の3学期冬、もう少しで3年生になるこのクラスは
席替え5回目。なのに席はいつも後ろの窓側。隣はいつも
斎藤璃稀(さいとうりき)。だから変わるのは、前の席と斜めの席だけ。

綺音「僕、これはもう宿命だと思うなー」

舞子「運命じゃなく?」

綺音「宿命。」

凌駕「なんのだよ?」

そう言われれば確かに・・・・

綺音「んー・・・・身長?」

離稀「チービチービw」

綺音「うっせ。いつか抜かしてやる!」

離稀「やれるもんならやってみな~w」

綺音「うっざ!!勉強なら僕の方が上だからな!!」

凌駕「おいおい、早速いちゃつくなよw」

2人『いちゃついてねー!!』

島村「ハイ、そこ五月蝿い。静かにねー」

と前から無気力先生こと島村先生がだるそうな声で叱る。

2人『すいませーん…』

ワッとクラスに笑いが起きる。担任教師の
島村悠大がこんな感じじゃ、まあしょうがないか。

離稀「・・・・綺音のせいで怒られたじゃねーかよ。」

隣から、コソッと声が聞こえてきた。

綺音「なんで僕のせいなんだよ…。」

とういか、あれで怒られたというのか?
結局みんな笑ってたし・・・・。