2号…黛まどかは瞬間移動能力を有している。

あの鉄骨の崩壊の中でも、瞬間移動能力ならば逃げ切れるだろう。

「…チッ」

小さく舌打ちする。

任務遂行の際に、私は感情などあらわにした事はない。

任務は任務。

別に自分の感情を差し挟む必要はないし、別段何も感じた事はなかった。

しかし。

…今回は違った。

思うように事が運ばない。

そして私の任務の邪魔をする2号に、僅かな苛立ちを覚えていた。

…静かに歩を進め始める。

そして歩きながら、私はまた小さく呟いた。

「殺してやるよ、2号…」