私と1号。
両者の睨み合いの末。
「!」
先に動き出したのは1号だった。
アクセルを吹かし、全速力でバイクを走らせる!
その狙いは勿論私達。
私は小山田君の手を引っ張り、車道を走り抜けて向こう側に渡った。
向こう側にはビルの建設現場がある。
あそこに逃げ込む…!
「うっ…くっ…!」
小山田君が苦しげにうめく。
頭痛のせいなのか走り続けた事による呼吸の苦しさなのかはわからない。
「頑張って、小山田君…!」
祈るように言いながら、私は建設現場に駆け込んだ。
…建設現場はまだ鉄骨もむき出しになっている。
建設中の為に足場が組んであった。
上に上がると逃げ場を失う恐れがある。
まるで林のように地面に突き立てられた鉄骨の間をすり抜けるように、私達は走った。
両者の睨み合いの末。
「!」
先に動き出したのは1号だった。
アクセルを吹かし、全速力でバイクを走らせる!
その狙いは勿論私達。
私は小山田君の手を引っ張り、車道を走り抜けて向こう側に渡った。
向こう側にはビルの建設現場がある。
あそこに逃げ込む…!
「うっ…くっ…!」
小山田君が苦しげにうめく。
頭痛のせいなのか走り続けた事による呼吸の苦しさなのかはわからない。
「頑張って、小山田君…!」
祈るように言いながら、私は建設現場に駆け込んだ。
…建設現場はまだ鉄骨もむき出しになっている。
建設中の為に足場が組んであった。
上に上がると逃げ場を失う恐れがある。
まるで林のように地面に突き立てられた鉄骨の間をすり抜けるように、私達は走った。