いきなり懐から式を放つと、仕事と同様のキツい口調で命令する。
「蜘蛛、そいつが2度と立ち聞きしないと誓うまで、糸で柱に括りつけておけ!!」
「えっ…えっ…えーっ?」
過去、式に散々な目に遭わされた痛い記憶が、走馬灯のように彼の脳裏を駆け巡る。
双瀬はにじり寄ってくる蜘蛛に怯えた声を上げると、凄い勢いで部屋を飛び出していった。
動き出した獲物に狙いをつけるよう、その後を式が追う。
「久司…あれじゃ双瀬さんが、可哀そうだよ」
「いいんだよ、俺の神経逆なでするような事ばかり言うヤツは、少し痛い目に遭えばいい」
気の毒過ぎて裕一郎が訴えたが、河村は取り合わなかった。
「でも、怪我したオレの面倒を見てくれたのに…」
「それとこれとは別だ」
ツンと彼が横を向いた時、遠くから双瀬の悲鳴が聞こえてきた。
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「蜘蛛、そいつが2度と立ち聞きしないと誓うまで、糸で柱に括りつけておけ!!」
「えっ…えっ…えーっ?」
過去、式に散々な目に遭わされた痛い記憶が、走馬灯のように彼の脳裏を駆け巡る。
双瀬はにじり寄ってくる蜘蛛に怯えた声を上げると、凄い勢いで部屋を飛び出していった。
動き出した獲物に狙いをつけるよう、その後を式が追う。
「久司…あれじゃ双瀬さんが、可哀そうだよ」
「いいんだよ、俺の神経逆なでするような事ばかり言うヤツは、少し痛い目に遭えばいい」
気の毒過ぎて裕一郎が訴えたが、河村は取り合わなかった。
「でも、怪我したオレの面倒を見てくれたのに…」
「それとこれとは別だ」
ツンと彼が横を向いた時、遠くから双瀬の悲鳴が聞こえてきた。
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