Darkness † Marker 4   【大禍時】

「霊道なしでか!?」

河村の言葉に、彼が無茶だと抗議すると、


「ゴチャゴチャ言ってないで、そこの大石の向こう面をこっちに向けろ」

キツい目で睨まれた。

「えっ…こ、これ!?」

双瀬は寺の入口に古くからある、自分と背丈の変わらない石を見る。


「それ以外のどこに大石があるっ、早く言われたとおりにしろ」


「ちょ…これはいくらなんでもオレ1人じゃ無理だろ!?」

「うるさいっ、何の為にお前を連れてきたと思うんだ。この体力バカ!!」

「…ん、んなぁんだとーっ!!」

容赦ない言葉を浴びせられ、さすがの彼もカチンときた。


「あぁ、あぁ、どうせおれは体力だけが取り柄だよっっ!!」


ぐぐぐぐぐ…腰を低く落とすと、怒りにまかせて両手を石に回し抱えるような体制をとる。

そのまま歯を食いしばると、ゆっくりと力を入れて動かし始めた。

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