Darkness † Marker 4   【大禍時】

「逃がすかよ…蜘蛛、糸の後を追え」


懐から式神を放つ。

上手くいけば、これを処理することによって霊道修正の解決へと結果が繋がるかもしれなかった。

それは寺の敷地沿いを、思った以上に早いスピードで走っていく。

100メートル先を更に左に曲がった。


「おいおい、これってまさか寺の周囲をグルリと回ってるだけじゃねーよな」


「さぁな」


双瀬の問いにそっけなく答えた河村は、蜘蛛の曲がった角に来て立ち止まる。


河村の式が事件の根元を捕らえていた。

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