Darkness † Marker 4   【大禍時】

       ☆

「来るの遅かったじゃないか。何してたんだよ」

勝手知ったる様子で居間に入ってきた河村に、双瀬は抗議した。

時計はとっくに夜の10時を回っている。

スーツ姿のままだから事務所には寄らず直行してきたのは分かるが、それでも途中、電話の1本くらい入れるのが当然ではないのか。

怪我をしている裕一郎を放ったまま、どこにいるとも告げず今頃現れるとは、あんまりではないか…。


「悪い。ちょっと調べごとをしていたら、すっかり遅くなってしまった。…で、裕の様子はどうだ?」


「お前、調べものと裕一郎…どっちが大事なんだよ」


河村の答えが気に入らなくて、彼はムッとした。

.