Darkness † Marker 4   【大禍時】

       ☆

病院から帰ってきた裕一郎は、事務所ではなく双瀬の家に連れて来られて首をかしげた。


「あれ、どうして双瀬さん家…オレ、事務所の鍵持ってるよ?」


河村と一緒ではないからだろうか。

いくら互いの家が近いからとはいえ、後で帰ることを考えると痛みから気が重くなってくる。

今はできるだけ動きたくないというのが本音だった。


「今日は泊まってけ」


「えっ?」


「おれも河村もまだ《例の仕事》が残ってるからな。裕一郎もあそこに1人でいるより、ここにいた方がお袋がいるから安心だろ。ちゃんと事情は話してあるから傷が痛んだり、具合が悪くなったりしたら我慢しないで遠慮なく言うんだぞ」


客間に通されると、双瀬は畳の上に布団を引き始める。

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