Darkness † Marker 4   【大禍時】

「理由は後で話す。駅員に事情を話したら、とりあえず病院に行くぞ」


「うん…」


「立てるか?」


「大丈夫」


体中の痛みをこらえながら立ち上がると、目の前に見たこともないほど怖い顔をした河村と目が合う。


(久司も、来てたんだ…)


裕一郎はまともに顔を合わせられなくて、俯いた。

本当に彼を怒らせてしまったのかもしれない。

いつもだったら怒鳴りつけるであろう状況なのに、河村はじっと押し黙ったままだったから。


「じゃ、裕一郎はおれが病院に連れていくから、河村は学校に連絡いれといてくれ」


騒ぎを聞きつけた野次馬で、次第に周囲に人だかりができ始める中、


「あー、すいません。通して下さーい」


2人の間に流れる空気を察した双瀬が、裕一郎を促して歩き出した。

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